SUPボードの種類と素材!自分に合うのはどのタイプ?

SUP基礎知識

ひと言でSUPといっても、さまざまな種類があります。遊び方や技術レベルに合わせてボードを選ぶ必要があるため、ここでは代表的な3種類の形状と2種類の素材について解説したいと思います。

SUPボード3つの形状

レースタイプ

文字通りレースをするための形状です。長くて細いシェイプが特徴で、水面を切り分けて直進することを優先に設計されています。本格的に取り組みたいアスリート思考の方に人気のモデルです。
特徴:スピードが出る一方、回転性は低いのが特徴です。ボードの形状は長く分厚いため浮力は大きいですが、幅が狭いため左右のバランスをとるのが難しく、乗りこなすためには一定の技術を必要とします。
遊び方:レース(パドルで漕いでスピードを競う)
価格:最先端の素材や設計がされたものが多く、高価なものが多いです。

ウェーブタイプ

サーフボードに似たルックスが特徴で、波に乗りやすさを意識した形状です。レースモデルほどの特化しているものは少なく、幅広い遊び方にも対応できるボードが多いため、波乗りを中心に遊びたいという方は、初めからウェーブモデルを選択される方もいます。
特徴:波乗り性能を重視したボードは回転性を重視し、浮力を少なくする傾向があります。波乗りだけではなく幅広い遊び方にも対応したいという方は、極端な形状は避けるか、次項で紹介するオールラウンドタイプを選択することをおすすめします。
遊び方:ウェーブランディング(波乗り)、クルージング(水上散歩)
価格:レースモデルほどではないが、少なからず用途を特化しているだけに安価なものは少ない印象です。

オールラウンドタイプ

さまざまな遊び方に対応可能な最も汎用性が高い形状です。なんでも対応できるオールラウンドなモデルであるため、これから様々なジャンルに挑戦したい初心者が購入する場合はこのモデルから検討してみるのが良いでしょう。
特徴:最も種類も多いモデルで、このオールラウンドと呼ばれるモデルの中でも、「SUPヨガ」や「フィッシング」「カヤック」など様々な遊び方を意識した種類が存在します。
遊び方:全てに対応可能できます。
価格:ほぼ全ての遊び方に対応可能なため需要も多く、安価なものから高価なものまで幅広い価格帯が存在します。

SUPボード2つの素材

ハードボード

SUP初期からのオーソドックスなタイプで、カーボン製や樹脂製や中には木製のものもあります。
特徴:剛性(硬さ)が高く、SUPとしてのボード性能を追求するモデルはこのハードボードとなります。一般的に、剛性(硬さ)が高いほど水上で安定し、ボードへ力が伝わりやすくなるので、反応も良くなります。サーフボードのように波乗りを目的とする場合、硬さと同時に、波の乗りやすさを出すための”しなり”も重要になります。
価格:標準的なモデルの場合、需要も多く、比較的安価なものも存在しますが、最先端の素材や設計がされたものは高価です。

インフレータブル

近年各メーカーが積極的に開発を行っているタイプのボードです。普段は折りたたんで収納し、利用する際に現地で空気を入れて利用するタイプ。SUPの最大のネックであるボードの保管方法を解決しつつ、意外にも丈夫さと汎用性を誇ります。少し大きめのリュックサック程度の大きさになり電車でも持ち運びもできてしまうため、レジャー用には最適なタイプです。
特徴:専用のポンプが付属するモデルが多く、5~10分ほどで膨らませることがでるものが殆どです。空気で膨らましていることが不思議なくらいの剛性(硬さ)を誇り、体格の大きな男性でも問題なく利用することができます。形状もオールラウンド、レース、ウェーブ様々なモデルが登場しております。
価格:収納に困らないというニーズの多さから需要も多く、比較的安価なものも多いことから、入門用としても人気があります。また、素材や輸送コストを抑えることができるため、他のボードと比較した際に格段に安いモデルも存在します。

ハードボードとインフレータブルどちらがよい?

SUPを本格的な趣味・もしくはプロ志向のアスリートとして取り組む方で、性能を追求する場合は、ハードボードを選択するべきだと思います。ただ、その場合はボードも複数所持し、海辺の倉庫、はたまた住居も海辺に構える人も多くいらっしゃいます。
一方で、SUPの良いところは様々な遊び方ができる点、敷居が低く初心者でも始めやすい点です。多くの方はプロ志向というよりは、こちら側かと思います。そのような需要に応えるべく、近年様々な遊び方に合わせ多くのモデルが登場しているのがインフレータブルタイプのボードです。
空気を入れて膨らませるという構造から性能がハードボードに比べて劣るというイメージをお持ちの方もいらっしゃいましたが、技術の進歩により今やハードボードと同等の性能を誇るボードも存在します。場所も取らず価格も安価なものが多いため、入門用として購入する場合は、今は迷わずインフレータブルをおすすめします。

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